« ビリーズブートキャンプ! | トップページ | 模型人生①小学生編 »

2007年6月21日 (木)

レジンキャストキットについて

お久しぶりになりました。結構な勢いでサボりましたね。

色々と忙しかったんですよ!

まぁそれはさておき、

今日は「レジンキャストキットのこれまでとこれから」

みたいなのを、ぶってみたいと思います。

確か、最初の出会いは拙者が中学生くらいだったから1984年くらいですね。

23年前ですか。

当時は、本当に「ガレージキット」として、マニアと造形を趣味とする人(造形師なんて言葉はない。また、造形だけで食えない時代でもある。時はまだまだガンプラ全盛)が一部店舗、雑誌の個人交流欄(現在ないものばかりだ。。。)等で頒布していた程度のものでした。

そうです。「レジンキャストキット」=「ガレージキット」だったんです。文字通り、自宅のガレージでやり始めていくアメリカ的イメージから来ています。

日本で初めてこれをやったのが誰か知りませんが(海洋堂?速水さん?秋山さん?)その後のホビー業界のレジン全盛時代なんて想像しなかったと思う。

そんなこんなで濃いモデラーの方たちに浸透していく「レジンキャスト」

私は現在も理屈としてこの呼び方が正しいかどうかわかりません。

出会った当初は確か「プラキャスト」という名だった記憶があります。

同一のものですが、平泉洋行(ひらいずみひろゆき と呼んだのは私だけではないと思う。正式には へいせんようこう)という会社が出していて、「商品名」だったんですね。

平泉洋行は、今も「ハイキャスト」として売っています。

当時のプラキャストは、もう、現在のレジンと比べると最悪なもので、硬化不良はするわ、高いわ、色は変だわ(確か濃いアイボリー)、硬いわ脆いわ(工作に不向き)でした。

当時、ウイングマンとアオイ(原型 秋山徹郎さん)を買った記憶がありますが、

完成した記憶がありません。

また、いきなり何もせずプラカラーを塗った記憶もあります。

私の失敗談と思い出はおいといて、その後の状況に話を戻します。

アニメと特撮のキャラクターで、インジェクションキット(プラモデル)として出ないもの、また折からのフィギュア、美少女ブームを受け、レジンを使ったキットは次々と世に送り出されていきました。当時はレジンやシリコン自体が高かったものの、キット自体は現在より安価でした。(型の数と生産数、パーツ数による)これも浸透の一員となりますね。

そして、個人でも気軽に造形が出来るような環境(ポリパテ、その他マテリアルの充実)が出来上がり、全国のマニアはいそいそと複製を始めました。

20代のモデラーは信じられないかも知れませんが、1985年くらいですと、おそらくポリパテも「ホルツ」の車用(無論、車屋で買う)しかない、さらにサーフェーサーなどなく、パテと言えば「タミヤ」「エポキシの馬パテ」と言うとんでもない時代だったんですよ。

そんな何もない状況下で造形力を鍛えられていますから、今のマテリアルでものを作るなんて造作もない事です。(ほんとは結構苦労してるが。年だから)

また話がそれました。

その後、高揚していったマニアがSF大会、DAICONを経て、ワンダーフェスティバルへと変遷し、着実に購買層を獲得していきました。

そんなこんなで、ブームに目をつけた海洋堂、ボークス等が時流に乗り、一般商品として流通を確立していきました。その頃には「レジンキャストキット」という名も一般化し、材質も大きく改良され、スチロール樹脂(プラモデルの一般的材料)に勝るとも劣らぬ市場を獲得しました。

一時は、プラモデルに取って代わるかとさえ思われた(レジンキットの新製品がプラモデルを上回る状態が続く)のですが、終焉はあっけなく来ました。

海洋堂のチョコエッグに始まる食玩ブームからくる「完成品」の台頭です。

ユーザーの視線を完全に「作るもの」から【飾るもの】へ変えました。

それでもしばらくの間、ワンダーフェスティバル等では、レジン主流の時代が続きましたが、昨今の「完成品フィギュア」で完全にレジンは止めをさされました。

既製の「完成品フィギュア」は、綺麗に塗装され(それでも不満は残ると思いますが)、安価で滅多な事では壊れない。それに比して、レジンキットは高価で衝撃に弱く、自分で塗装しなければならない。

比べるまでもない事ですね。

しかしながらレジンキャストは良い素材である事にかわりなく、今も少数は流通しています。

今後もこの状況は変わらないでしょう。

しかし、1984当時のような「ガレージキット」を欲する人もまた少なくないのも事実です。

メーカー製となり「ガレージ」という意義を失い、PVCフィギュアに市場をとられてしまった「レジンキャストキット」

しかし、本来の造形物の複製、というのは失われていないと確信しています。

メーカーが、本来マニアのものであった「レジンキット」をがんじがらめにしたあげく、手放しました。そして再び「ガレージ」に帰って来た今こそ、楽しんで作っていくべきではないかと考えてます。

ワンダーフェスティバルに行っているみなさん。レジンキットを買っているみなさん。

明らかに、【売る】ために商品としてレジンキットを作っている人間もあの場所にはいますが、「ガレージキット」として、あの場所に持ってきている人がいるのも忘れないで目を向けてみてください。きっと楽しい発見があります。

私が考えるガレージキットの意義。それは「作りたいから作った。でも欲しい人がいるのなら分けてあげるね」です。

最初から熱い思いのない商業造形の複製品。ではありません。

とろとろと偉い事を書きましたが、現在の状況では私も「商業原型師」なので矛盾はしていますがね。

今後は、「作りたいから作った!」でワンダーに行きたいものだ、と思います。

|

« ビリーズブートキャンプ! | トップページ | 模型人生①小学生編 »

アニメ・コミック」カテゴリの記事

フィギュア」カテゴリの記事

プラモデル」カテゴリの記事

文化・芸術」カテゴリの記事

模型」カテゴリの記事

趣味」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/214846/15507641

この記事へのトラックバック一覧です: レジンキャストキットについて:

« ビリーズブートキャンプ! | トップページ | 模型人生①小学生編 »